|
■数年前までの出来事でした。きまって夏になると、毎晩のように『 ドッタン! ドッタン!』 と、何かが動き回っている音や、ガリガリと爪を立てるような音が天井裏から聞こえてきました。──その犯人は、何とムササビでした。どうやらその数年前からムササビは、屋上辺りに巣を作り塒(ねぐら)にして棲みついてしまっていたようです。深夜になると、柏屋旅館の屋上を中継地にして、対岸の山と、西側の温泉神社の山との間を、滑空しては行ったり来たり…。お客様もその姿に気付かれて、「ゆうべ夜中に、何かが空中を飛んでましたよ!」と、ご報告もいた
|