最終Update:2005.6.4 |
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新緑の川岸、雷霆の湯を楽しむ (5月28・29日連泊)
──────────────────── 国道400号線沿い、夕の原地区の「竜化の滝」を楽しんでから、午後4時18分、柏屋にチェックイン。今回は連泊で、明日は念願の上流滝めぐりハイキング゙へ出かける予定だ。夕刻、プーと一時、塩の湯周辺を散策、澄んだ空気を胸いっぱいに吸った。部屋の窓を開けると、桐の湯とそのちょうど向いの山に、ホオ(朴)の花が咲いていた。
翌早朝、「川岸の湯」へ向う。別荘1階ロビーから急な階段を下り、川底へ──。
「百段下の…」露天風呂は、明治の頃から続くレトロの湯。階段や湯道などに、かつて栄えた温泉場の面影が今も残り、鄙(ひな)びた雰囲気が不思議な魅力を放っている。 薄日が差してきた。階段の新緑に映えている。渓流の水面スレスレの湯舟が、この露天風呂だ。川に面して湯に浸ると、せせらぎの音が左から聞こえる。右手上流は淀のせいか、静かで美しい新緑の中にやすらいだ風景を見せている。気温がいくぶん低いらしく、時折、湯けむりがたなびくが寒くはない。谷間の細長い青空に、白い雲がのぞく。やさしく、清々しい川風。思わず深呼吸する。日頃のストレスが、気持ち良くもみほぐされる。ここは別天地──。この湯の人気の理由がわかったような気がした。 午前8時、食堂へ。9時54分、塩の湯上流の滝めぐりハイキングに出発する。 塩原は滝の多い観光地としてもよく知られるが、この上流には咆哮霹靂(ほうこうへきれき)、雷霆(らいてい)、雄飛(ゆうひ)の3滝※1があり、古くから塩原滝めぐりのクライマックスの地として知られてきた。数年前の土砂崩れで通行止になって以降、工事の終了が待たれていたが、平成13年4月から通れるようになった。※2
夕立ちが小降りになった午後3時半近く、滝めぐりから帰還した。石作りの階段や苔むした巨岩、明るい新緑の中を、勇壮な滝たちと出合うことができた。歴史を感じさせるすばらしいハイキングコース、そんな印象をもった。午後5時、雷雨がようやく上がった。
翌朝5時、窓を開けると上手の山には霧がかかっていた。6時17分、対岸の山頂部左手の松林の間から日の出が始まった。6時24分、館内風呂へ。7時過ぎ、今度は露天風呂「雷霆の湯」へ向う。湯小屋の入口付近の小道には、シャガが咲いていた。野草たちの葉は、昨日の夕立ちの露を宿していた。フィトンチッドが降りそそぐ新緑の海、鹿股川のせせらぎの中を、奥行きのある川景色をたん能しながら湯舟に浸かる。3、4分もすると、ちょうどよい加減の塩の湯温泉の心地よさが体によく伝わってきた。真夏前の、この新緑の時期と秋の頃が、一年中で一番おだやかで露天風呂を利用しやすい季節のようである。(2001.6.12記) ※1 咆哮霹靂の滝は咆哮の滝と霹靂の滝、隣り同士の二つの滝の名称なので、上流の有名な滝は正確には4つあります。
※2 雄飛の滝へのルートは、平成16年6月5日から通行できるようになりました。また雄飛の滝へは、塩の湯から矢板ヘ抜ける県道下塩原矢板線から入る(下りる)のが早くて便利です。くわしくは別のコンテンツで。
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■「川岸の湯」へ行かれる方へ 急な木造階段(湯道)を百段以上も降りなければならない「川岸の湯」は、明治の頃から続いているとても古い露天風呂です。地上との落差が激しく、降りて行くにも登ってくるにも、階段はほんとうに古くて急で、大変な川底にあります。行かれる方はその点どうかご承知ください。(湯守) |